普通借家契約と定期借家契約

現在貸している区分マンションは、基本的に定期借家契約にしてます。

 

普通借家契約は借り手側に有利な契約と言われていて、貸主の都合で契約を解除できません。ただ、契約更新の度に更新料という形でお金が入ってきます。

 

一方で、定期借家契約は、契約期間が終了すれば退去してもらえるので、借主にとっては戦略的に空室にできて、対象不動産を売却する等の際に有利な契約です。

 

例えば、先々に物件の売却予定がある場合、オーナーチェンジ物件として売り出すのではなく、賃貸にも出せるし自宅や事務所としても利用可能という形で空室状態で売りに出した方が、買い手が付きやすく高く売れます。そのため、貸主側としては定期借家契約を締結しておいた方がいいです。

 

また、賃貸経営をする上で空室リスクにどう対応していくかは非常に重要です。住居人が退去する理由は様々ですが、無駄に更新料を払いたくないので、契約更新のタイミングで退去する場合が多いです。

 

定期借家契約は更新料というものが無いので、その面に関して言えば借り手にもメリットがある契約と言えるでしょう。また、貸主にとっても、更新料は入ってこないですが、退去理由になる更新料の徴収が無いので、長く住んでくれる傾向にあると思います。これは大家である私が、実際に感じているメリットの一つです。

 

私が所有している区分マンションも、この11月で契約満了となりますので、このタイミングで売却するか、もうちょっと先まで再契約するか、現在検討中です。